環境報告書 2025年度版
はじめに
当社は2008年8月に品質、及び環境を統合したISOマネジメントシステム認証を取得して以来、様々な業務品質向上、法令遵守状態の維持、環境負荷低減活動、環境美化活動などを継続しております。2025年度の業績は前年売上に対し117%となり、近年にない大幅な上昇を達成しました。業界として前年後半からの好業績が今期も継続しており、当社も現在忙しい状況が続いております。
前期の各環境データですが、対売上比でみると全ての項目について過去最良の成果を達成することができました。当然ながら各項目によって傾向は異なり、影響の要因については今後とも検討を続けてまいります。例年通り、環境項目について排出量・使用量の比較を行い、当社の行った活動をご報告いたします。2025年度の環境目標の到達状況をご確認いただきますようお願い申し上げます。
環境目標の達成度
電力について
生産増加に伴い使用電力量も増加しましたが、増加率は5%程度に留まり、対売上比でみると大きく改善(低下)しております。当社の加工品種は少ロット品がほとんどですが、全社年間のスケールでは生産活動トータルの効率がかなり上がっていたと考えられます。
クーラント廃液について
発生量自体が減少し、さらに売上高の増加との相乗効果で良好な結果が出ております。前年は設備レイアウト変更による一時的な廃棄量の増加もありましたが、一昨年以前の実績や数年間の設備台数の増加も考慮しますと、着実に効率化が進んでいるものと思われます。
廃油について
年間総量は前年と同量で横ばいの状況でした。
汚泥について
前年に引き続き大幅に削減されました。生産量のスケールメリットに加え、生産に関連する各種の消耗部材や設備自体も年々清浄化の方向に進んでいることが一因かと思われます。
また、ホルムズ海峡封鎖以降は特に購買部門をはじめ、社内全体で消耗品の無駄を削減する意識が高まってきております。
生産量の増加率ほど電力消費は上がっておらず、各種の廃棄物量も前年同等か低減している点から、かなりの生産効率の向上が進んでいる状況です。その要因のひとつが、ここ数年注力してきたDX化の効果によるものと考えられます。全社を上げて取り組んでいるDX化ですが、まだまだ進行中であり、各部門に大きなテーマが提示されております。これらの対応が進むにつれて、さらに一層の効率化が進行し、環境負荷の削減へも大きく貢献していくものと期待しております。
環境活動について
当社では、地域社会とのつながりを大切にし、社員が主体となった地域貢献活動を継続しています。今年度は、長年にわたり取り組んできた地域美化活動が評価され、市より表彰をいただきました。これまで継続してきた地域清掃や環境美化への取り組みが評価されたものであり、大変光栄に感じています。
今年は、社員が働く環境の維持・美化にも重点を置き、社内緑地の除草作業を実施しました。また、9月と3月には工場周辺の歩道や公共スペースを中心とした清掃活動も予定しており、地域環境の保全に引き続き取り組んでまいります。今後も地域への感謝の気持ちを大切にしながら、継続的な環境美化活動を推進していきます。
また、地域との交流を深める取り組みとして、地元の各種団体や中学生・高校生を対象とした工場見学を積極的に受け入れています。実際の製造現場や設備をご覧いただきながら、ものづくりの魅力や当社の技術、働く社員の姿を知っていただく機会を提供しています。見学を通じて地域との交流を深めるとともに、次世代を担う人材の育成にも貢献しています。今後も地域に開かれた企業として、こうした活動を継続してまいります。
さらに、お客様や取引先企業の皆様にも工場見学を実施し、当社の製造設備や技術力をご紹介する機会を設けています。この1年間では特に当社のDXに関して見学を希望される企業様が増加しております。
ご来社いただいた皆様には心より感謝申し上げます。
これらの活動は、SDGs(持続可能な開発目標)の実現にもつながる取り組みです。地域環境の保全や次世代への学びの機会の提供を通じて、「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任 つかう責任」の達成に貢献しています。
エヌ・エス・エス株式会社は、これからも地域社会との信頼関係を大切にしながら、持続可能な社会の実現に向けて着実に取り組んでまいります。
<地域環境美化活動>
<地元各種団体、中・高校生の工場見学>
この環境管理活動をご覧いただいた皆様へ
当社における環境管理活動の成果は、当社のみで評価するものではないと認識しております。目標を設定し、実施計画を立案し、その計画に基づいて活動を実施し、到達した状態あるいは成果を評価することは企業活動として重要です。しかしながら、当社の環境管理活動による成果を正しく評価していただけるのは、お客様や、その他ステークホルダーの皆様です。
事業経営、組織経営の質を向上することにとどまることなく、経営の一側面としての環境管理活動へも継続してエネルギーを注いでまいります。例年のお願いとなりますが、ご指摘、ご意見、あるいはご要望などがございましたら、ご遠慮なく当社社員までお申し出いただきますようお願いいたします。
2026年6月29日 エヌ・エス・エス株式会社
代表取締役 中町 剛



