環境理念 |
当社は四季折々に美しい風土・自然環境を次世代に継承するため、すべての事業活動を通じて環境保全に取り組みます。 |
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環境行動指針 |
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はじめに |
弊社は2008年8月に品質、及び環境を統合したISOマネジメントシステム認証を取得して以来、様々な業務品質向上、法令遵守状態の維持、環境負荷低減活動、環境美化活動などを継続しております。
2023年度の業績としては年間を通して低調に推移し、前年売上の85%という結果で終了しました。工作機械の業界動向からは今期2024年に期待をしております。年間の各環境データですが、生産量の減少から各使用量自体も減少していますが対売上比でみると全て増加しています。生産量の低下が主原因と考えられますが、項目ごとの要因も考察したいと思います。 例年通り、環境項目について排出量・使用量の比較を行い、当社の行った活動をご報告致します。2023年度の環境目標の到達状況をご確認頂きますようお願い申し上げます。 |
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環境目標の達成度 |
各項目について2021年度~2023年度の推移をまとめました。 |
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2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
電 力 | 売上単位電力使用量[kWh/万円] | 13.75 | 14.64 | 16.43 |
年間使用電力量[kWh] | 2,857,949 | 2,837,261 | 2,710,837 | |
クーラント廃液 | 売上単位量[L/万円] | 0.17 | 0.23 | 0.26 |
年間総量[L] | 37,200 | 44,400 | 43,200 | |
廃 油 | 売上単位量[L/万円] | 0.025 | 0.022 | 0.024 |
年間総量[L] | 5,180 | 4,316 | 4,020 | |
汚 泥 | 売上単位量[kg/万円] | 0.004 | 0.003 | 0.004 |
年間総量[kg] | 800 | 530 | 700 |
電力について使用電力は昨年より減少しましたが対売上比としては増加した実績となっております。異常気象による猛暑、極寒などの要因もあるかと思われますが、自動加工機の対象となる製品の割合にも今後注視が必要と思われます。
クーラント廃液についても年間総量は減少、対売上比は増加した結果となりました。メンテナンスのタイミングと多品種小ロット製品の生産量が大きく影響したかと考えます。 廃油についても同じ傾向となりました。 汚泥については対売上比、年間総量ともに増加しています。 電力については価格の高騰も考慮しつつ、Co2排出係数の低い電力会社への切り替えも検討しています。また、工場内の数ケ所へ電力使用量の表示モニターを設置して社員へ注意を促しています。さらにDX化の一環で工場内各部の現在温度が配置図上へ一覧表示されるオリジナルシステムを製作しました。表示のみでなく、設定した異常温度時には関係者へアラームメールが届くようになっています。これらを活用して環境、品質、安全衛生の向上へ貢献していきたいと思います。 DX化については当期後半に1人1台タブレット端末の配布が完了して以降、急速に進展しています。あらゆる業務でデジタル化による効率改善が並行して展開されており、その効果が現れる時期も遠くないと感じております。 弊社が開発してきた新技術についてですが、ナノ潤滑ユニット(仮称)の製品化へ目途が立ってきました。稼働時に必要なオイルの使用量を大幅に削減して省電力化も実現するものです。従来品と異なり、エアーを使用しなくなる為、オイルの飛散も大幅に軽減されます。100~300L/minのエアーが不要となり、当該スピンドル搭載機10台で15kWコンプレッサー1台の削減に相当します。数社のお客様へ紹介したところ、かなりの反響をいただきました。この環境配慮型、省エネ製品が将来普及していく事を願っております。 新規工場として組立て専用のF21工場が11月より稼働開始しました。他の工場と異なり加工機を設置稼働していない為、電力や消耗品の使用量が少なく環境への負荷は低いですが、手を抜かない対応を行っています。工場内の作業スペースは外壁から2重に隔てた構造で最新のGHP空調機で安定した室温管理がされています。産業廃棄物や廃液は基本的に発生しませんので処理設備もありません。ここでの作業で生産量、生産金額を上げられれば全社トータルで環境負荷の比率が低減されると思われます。 |
環境活動について |
地域貢献活動として例年通り6月に公園の草取りを実施しました。ゴミ拾いは9月と3月の年2回実施しております。恒例活動として町内会からも感謝されております。
また、新型コロナの5類移行に伴い弊社への工場見学、インターン、体験学習などが急増しました。こちらも、ご要望に応えるべくできるかぎりの対応をしていきたいと思います。 地域環境美化活動 地元各種団体、中・高校生の工場見学 F21の建設の様子 電力使用モニター・室温表示システム |
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この環境管理活動をご覧いただいた皆様へ |
弊社における環境管理活動の成果は、弊社のみで評価するものではないと認識しております。 目標を設定し、実施計画を立案し、その計画に基づいて活動を実施し、到達した状態あるいは成果を評価することは企業活動として重要です。 しかしながら、弊社の環境管理活動による成果を正しく評価していただけるのは、お客様や、その他ステークホルダーの皆様です。 事業経営、組織経営の質を向上することにとどまることなく、経営の一側面としての環境管理活動へも継続してエネルギーを注いでまいります。 例年のお願いとなりますが、ご指摘、ご意見、あるいはご要望などがございましたら、ご遠慮なく弊社社員までお申し出いただきますようお願いいたします。 |
2024年5月19日 エヌ・エス・エス株式会社 代表取締役 中町 剛 |